築地モーニング
ある朝テレビを見ていたら、閉店予定の築地市場のおいしい店特集がやっていた。
東京に住んでいる特権は、そんな場所にもすぐに行けること。
早速休みの平日に行ってきた。
築地はすごいひと!長蛇の列はほぼ外国人。
目的地は列に並ばず、するっと入れた。
〈珈琲の店 愛養〉
常連客は市場のおじちゃんおばちゃん。
何がいくらで今年はあれが高いとか、商売人の会話が飛び交う。
みるく珈琲とトースト。
目当ては半熟卵!
メニューにはなく、マスターに声をかけると準備してくれた。
隣のおじちゃんが「1個200円だよ」と言うけれど、これが食べたくて来たからまぁいっか。
殼用スライサーで頭をスパッと切ると、中からトロットロの卵が!
絶妙な茹で具合。
これをトーストにつけて食べる!うまし!
「おれ、甘いもの持ってくるから!」とおじちゃんが店を出て、外国の香りのする青い箱を持ってきた。
マスターから常連さんに箱が回る。
おじちゃんがミニケーキをおすそわけしてくれた。
おじちゃんおすすめは、卵に醤油をたらっとかけて殼の中で混ぜてスプーンですくって食べること。とのことでやってみた。
懐かしい味がした。
昔からある場所で築地時間を感じられて、気持ちがいっぱいのモーニングになった。
卵は50か60円であった。
ぶらぶらしながら2軒目へ。
〈茂助だんご〉
三角はんぺんがダイナミックなふわふわ玉子のお雑煮!
なかなか大ぶり。
出汁の優しい味にほっとする。
店頭に並ぶ団子を買う人や、さくっとお雑煮を食べに来る人が絶えない。
築地の朝の光も優しくて、とても似合う。
後継者がいない・移転(いつになるんだろう)に伴い調理用具が設置出来ない等で、店を畳んでしまう。
仕方がないことだけれど、はじめましてでも心がほっとする場所がなくなってしまうのは寂しいもので。
築地で働く人たちが主役のドキュメンタリー映画。今ならまだどこかで上映している。
観に行こうかな。