ひとり旅 西表島 6/11
昨日のサガリバナはどうなったのかなぁと朝の散歩に出る。
フワフワの花が地面にたくさん落ちていた。
ふんわり花の匂い。
みどり荘に戻って部屋に入ろうと思ったら、、鍵が無い!!
外に出る時に凸をポチッと押して施錠・入る時は鍵を使って解錠タイプなんだけれど、鍵を部屋の中に置いたまま施錠してしまったという。
持っていたヘアピンでガチャガチャやるも微動だにせず、女将さんに助けを求めたものの、その部屋だけ合鍵がなく、ドアノブを壊す、という強硬手段を取ることに。
でもそれは申し訳なくて、何とかならないかなぁと工具でガチャガチャ凸凹部分をいじってみたら開いた!
ドア開けスキルが身についた!(昔ながらのやつ限定)
顔を洗って着替えていざ出発。
バスの中で昨日のマジシャン:ちゅーりん(日本人)と待ち合わせして由布島へ。
水牛に乗って由布島植物園に行く!という目的があった。
でも、ちゅーりんは「貧乏旅行やから歩くで。」と。
時間帯によって水位が変わるから、歩けたり歩けなかったり。
水牛車に乗りたいけれどひとりで乗るのはなぁ、、と断念し、由布島まで歩くことに。
牛のウンチか泥か、よくわからないぬかるみを進む。
だんだん気にならなくなる。
水晶に逆さまに映る世界
水牛ヒッチハイク
この水牛が1番イケメンだった。
三線おじさんが唄をうたう。
水牛は休憩を何度も繰り返してゆっくりゆっくり進む。
植物園には鮮やかな花がたくさん。
ブーゲンビリアの花は白い
ガジュマルの天然ブランコ
線香花火みたいなハイビスカス
金色のさなぎ
久しぶりのブランコや何年振りかのターザンではしゃぐ。
ちゅーりんは上原(北側)、私は大原(南側)へ向かうためここでバイバイ。
大原港で「食べるべし!」と言われたマーハル・ジェラートをいただく。(昼食)
ハーゲンダッツ級の価格でもちろんおいしい♪
今日の宿:やまねこ荘に荷物を置いて集落内を散歩。
にわとりがうろちょろ
…ここ、何も無い!!!!!
ここまで何も無いと思った地域はなかった。。
陽射しも強いし、数十分で宿に退散。
西表島に来た目的は<はてるま>でごはんを食べること!
≪島ガール≫という雑誌を見て、1番気になった場所。
波照間島出身のナナ子さんが、島の野菜や自ら釣ってきた魚の命がどうやったら1番活きるか考えて料理をしてきたお店。(今は息子さんがメインで台所に立つ)
宿のオーナーにそれを伝えると「人気だから予約しなきゃ入れないよ」と言われ、電話をしたものの繋がらず。
ゴロゴロして時間を潰して、<はてるま>開店の18時に突撃することに。
17時55分、出発!
18時から予約していたお客さんとタイミングが合い、要予約のコース料理(3500円)を特別に出してくれることに。
ラッキー♪
もずく酢と南蛮漬け(長命草添え)
酢がおいしい。染みる。
そして気になっていた泡盛生姜酒。
全然泡盛っぽくなくて飲みやすい。
パッションフルーツと黒糖が入っているのがいい!
南国の海の幸!
島かぼちゃ・島海老・アーサの天ぷらをハーブ塩でいただく。
中でも島かぼちゃが絶品。とろける!
桜の木の皮のお皿。
動脈?神経?青〜水色の線が半透明の身に綺麗に浮かんで見とれてしまったサヨリの塩焼き。
シンプルなたけのこの炒め物は椎茸の出汁がしっかり出ていてツボだった。
手の平にずっしりまあるく収まる器も素敵。
この店のほとんどの器は、那覇でお店をやっていた頃に常連だった作家さんたちの手作り・一点ものらしい。
ここまで約10品。
お腹がはち切れそうだったけれど、〆の汁そうめんは削り節のいい香りがたまらなく、ペロッと平らげてしまった。
口福!!
カウンターでお店のひとと旅やごはんの話をしながら、おいしく楽しい時間が流れる。
そして「夏の間、うちで働かない?」と、思いもよらぬ誘いを受けた。
冗談かと思ったけれど、本気らしい。
バイトを休んで旅をしている。
待ってくれているひとがいる。
みんな、許してくれるのかな。
本当に何も無い!と思った地域なのに、やっていけるのかな。
でも、生きる強さに溢れている島人の生活をしてみたい。肌で感じてみたい。人生転がってみたい。
少し考える時間をもらう・明日の船の時間まで西表を案内してくれることになり、お店を出て、行きとは全然違う気持ちで宿に戻る。
憧れが手を招いている。
非現実だけれど現実。
いろんなことがありすぎて、心もお腹もごちそうさまな1日だった。