ひとり旅 西表島 6/9
西表島は北と南に港があることを前日知った。
上原港は北側で、鳩間島から10分で着く。
と、沖縄博士から聞いていて、新石垣空港や石垣離島ターミナルでパンフレットを入手したものの、どれも料金体制が似ていて、逆に選ぶのが難しかったり、参加者が1人だと催行されなかったり。
ひとまず押さえた宿:みどり荘で考え込んでいたら、宿の女将さん(おじいさんの後継ぎの孫 20代前半で、もうすぐあかちゃんが産まれる!)が、旦那さんの勤め先のツアーを紹介してくれた。
民宿マリウドのツアー。
お昼はピナイサーラの滝で沖縄そば・写真を撮ってCD-Rに焼いてくれる・送迎あり・催行は1人から可能。
女将さん紹介だし、即決!
翌日ツアー参加が決まり、この日は西表北部をぶらぶらすることに。
‥したんだけれど、眠気MAXで昼寝。汗だくで目が覚める。
起きて、宿の近くで自転車を借りて、星砂の浜へ。
途中のスーパーでは泡盛生姜酒と珈琲琉球琉(リキュール、と読む。洒落てる!)に惹かれ、無人販売で100円カットパインを食べる。甘い!
星砂の浜は浅瀬で温泉みたいに温かい。
青い小さい魚や、半透明で黄色い線が入った綺麗な魚がたくさんいた。
胸とおへその間くらいの水位の足元は星砂だらけ!
竹富島で砂に手を何回もくっつけて☆を探していたのが信じられないくらい。
チャリで往復30分と1時間半の海水浴で、水着焼けとチャリ漕ぎ焼けが出来上がった。ヒリヒリ。
真ん中の縦長の焼けていない部分は恐らくポシェット跡。
この焼け方はかっこ悪い。。
宿のキッチンでゴーヤとビールでひとり晩酌をしていたら、男の子が現れた。
同郷:静岡出身 西表在住・同い年の右近くん。
今はマリンレジャー関係の仕事をしていて、みどり荘を寮として会社が借り上げているらしい。
怪我でちょっと前まで入院していて、これから仕事に復帰するらしく今はリハビリ期間。
私の日焼けを見てアロエジェルを貸してくれる。ありがたい。
なぜ静岡から西表に来たのか、生き方や島や海の話をたくさん聞く。
右近くんは大学に行く意味を見出せず、親族のいる西表島に来て、工業・農業・漁業とたくさんの仕事をして今に至る。
確かに大学に行って掴んだモノってなんだったかなー。。
■今は大潮の周期。月の満ち欠けで潮の動きをみて、漁の時間や場所を決める。
■今日は草刈り、明日は老人ホームの手伝いという具合に、ひとに呼ばれて働く。報酬はご飯。
「お金は!?」
「もらわないよ。でもひとの繋がりがあれば、ご飯だってもらえるし、充分生活出来る。そりゃ旅行とか贅沢は出来ないけれど。」
すごいなぁ。
島でいろんな仕事を経験して生きている。糧になる。
ひとの繋がりが強い。助け合える。
お金が全てじゃない。
生活のリズムは月の満ち欠け。
島人は天災や不幸があっても、何があっても生きていけるんじゃないか。
街の生活では忘れ去れつつある、ヒトが大切にするべきこと・根元がここにはある。
島で生きるひとの見え方が、大きく変わった夜。
島人リスペクト。
もっと島のひと・生活について知りたくなった。
同世代の男の子と女の子が、これまで想像すらしなかった世界で生きている。焦りと羨望。
生き方って自分次第なんだなぁ。